私が幻想水滸伝をプレイしたのはずっと前で、詳細がうろ覚えです。すみません。間違っていたら指摘してくださると助かります。
私が幻想水滸伝を知ったのは中学生の頃です。
友達が持っていたのですが、その時は108人も仲間にすると聞いて、それが面倒くさく感じて、借りたのは知ってからちょっと経った頃でした。
最初からEDが2パターンあると聞いていたので、2パターンのデータを用意し、はまっていた友達は旧バージョン・新バージョン持っていたので、結局4パターンEDを見ました。
つまり私もそれだけはまったって事ですね。
旧バージョンと新バージョンではEDのイラストが違ったんですよね。どちらのバージョンも好きです。
他に新バージョンではパーティー変更画面でキャラの顔が出てきたりします。これは助かりました。仲間が多すぎて、名前だけではどんなキャラだったか思い出せない人もいましたし。
この時の感想は、普通にあぁ~面白かったな~というものでした。
その後に借りた2は何十回もプレイしたのですが。
そして数年後、とっくに友達に幻水を返していましたが、何だがかんだと幻水の話は話題に上り、どうしても手元に持っておきたくて1&2を衝動買いしました。(PSの方です)
そうしたら最初は気づかなかった1の面白い事!!
1回目はなんとなくさらっと飛ばしてしまったグレミオのシーン。
そのセリフを読んでいたら何故か涙が・・・・・・、そのセリフの一つ一つに号泣でした。
普通のゲームの画面に向かい、ただセリフを読んでいるだけで泣けるんです。
良作とはこういうものを言うのだとしみじみ思いました。
すぐ前の扉の先にはテルセオ(1の主人公の名前、自分でつけます)がいて、自分を呼び続けてくれるのに、死んでいくしかない状況。
テルセオはもう十分辛い目にあっていたし、グレミオまで失わないといけないのか!!と半分怒りながら泣きましたよ。
ただでさえとんでもない紋章を宿してしまったんですし。
坊っちゃん(←1主は一般的にこう呼ばれます。良いところの坊っちゃんなので。以下、テルセオと坊っちゃんが混在します)は裕福な家の子供として、それなりに不自由なく暮らしていたと思います。服装は初期の設定が山賊(だったはず)だったのでボロボロですが(笑)
それがちょっと某役人に目をつけられてお使いに出されたところ、あれよあれよという間にオデッサ率いる解放軍に巻き込まれていきます。
成り行きで巻き込まれたのに、オデッサは死の間際坊っちゃんに解放軍を託します。2回目のプレイ時、坊っちゃんを巻き込まないでと真剣に思ってしまいました。
オデッサが死んだのは坊っちゃんのせいでもないのに、オデッサの恋人だったフリックからは嫌われますし、さんざんです。
確か一服盛られるイベントもありましたよね。
帝国に弓引くということは、帝国の将軍である父テオにも剣を向けるという事です。
そのあたりの描写があまりなかったように思えます。母のいないテルセオにとって、唯一の身内ですよね?
でもその描写がなくても、背景だけでなんか泣けます。テオとの戦い、ここはテルセオの父への思いより、父のテルセオへの思いが伝わってきます。
父の思いの方が伝わるので、テルセオの父への描写が少なくても父視点という意味では違和感がありません。むしろスルーしているから余計に想像力をかきたてられます。それが作り手の意図しているところがどうかはわかりませんが。
最初はちょっとコミカル的なのに、そんな旅だったのにいつのまにか父と戦う事になり。
大切な友達を失い。
そして何よりテルセオの宿したのがソールイーターだという事。
その名の通り周りに死を呼び寄せその魂を喰らってしまう。その紋章は元々はテルセオの家に居候していたデッドが宿していました。そんな宿命を持つ紋章をテルセオに渡さないといけなかったテッド。この渡さないといけなかったというところがもう辛い。300年(ここもうろ覚えです、すみません)の間テッドはソウルイーターを宿してきて、たくさんの命を吸ってきたと思います。
そんな運命を友人のテルセオに託さないといけないんですよね。でも他に方法はありません。あの時ソウルイーターを託せるとしたらテルセオしかいなかったんです。クレオやグレミオのような大人ではなく、坊っちゃんしか。
テッドの目には、真なる紋章を託せる人物と坊っちゃんは映りました。ソウルイーターを受け継ぐものとして苦渋の選択だったんでしょう。
そしてそれを宿しながら戦わないといけないテルセオ。
ソウルイーターはかつての持ち主のテッド魂、テオの魂、確かグレミオもそうだったかな?あと一人いた気がするんだけど誰だっただろ?
彼らの魂を吸ってしまいます。テルセオの意思にかかわらず、そういう紋章ですからね。
いたってちょっと人より恵まれた環境ですが、普通に暮らしてきた少年にとって、何と重い紋章なのか。
なんですけど、紋章としてはものすごく使い勝手がいいんです。威力も高いですしね。
2でも4でもソウルイーターは大活躍でした。
さて、幻想水滸伝は108人の仲間がいます。
最初に書いたとおり、EDは二種類あって、グッドエンディングとバッドエンディングがあります。108星が集まっているか集まっていないかで分かれます。
何が違うかというと、グレミオが生き返るかどうかという事。
そう、生き返っちゃうんです。
これがあるからグレミオの死に直接関係するミルイヒの首を刎ねたら駄目なんですよね。
この蘇る時のグレミオの様子がもう笑えるんです。死ぬ直前までグレミオはずっと坊っちゃんの心配をしてたんですよね。あれをしてあげたい、これをしてあげたい、そんなことでいっぱいです。
特にCGが入っているわけでもないのに、本当にどうしてこんなに感動するのか。
ただご都合主義だという指摘は免れないと思うので、嫌な方は108星そろえず、グレミオが生き返らないままのEDという選択肢もあります。
グッドエンディングではテルセオはグレミオと旅に出ます。バッドエンディングでは一人で旅に出ます。
解放軍として、天魁星として仲間を率いてきますが、テルセオは全てを捨てて姿を消します。
真の紋章を宿すということは、不老になるということです。
すべてが終わったとき、一人、または二人旅に出るのは仕方ない事でしょう。
周りが年を取っていく中、彼はどうするのでしょうか?ともに旅立ったグレミオもいずれは・・・・・・
更にそばにいるということは、その魂を吸ってしまう危険性があるということです。いつか一人になるかもしれない、その孤独を思うとたまりません。
さてさて、ストーリーについて語ったので、次はキャラクターについて。
まず主人公、これはさっき書いたとおり、育ちと服装が合っていません(笑)基本話す事がないので、性格はつかみにくいのですが、私が勝手に想像する性格はあります。
最初はどちらかというと行動的な少年という印象を受けました。しかし最後は長い人生を歩んだかのような老獪な印象を受けます。短期間に少年に降りかかってきたあまりにも大きな戦争、それがテルセオをそうさせてしまったのかなと勝手に解釈しています。
次、グレミオ。
実は1回目のプレイ時はあんまり好きじゃなかった。私自身若かったんでしょうね。
でも2回目は本当にこの人に号泣させられました。惜しむならば、復活後レベルが低いし使えないってとこでしょうか。幻水はサクサクレベルが上がるので、鍛えればいいのですが。
次、テッド。
この人も1回目では結構スルーしてました。
でも最後までプレイして、紋章の重みを知ってからプレイすると、テッドの行動一つ一つがなんだか苦しいです。テルセオの友達としてテオの屋敷にいますが、きっといずれは自分が年を取らないことがばれる前にテルセオの前から姿を消していたんでしょう。
自分の故郷が滅ぼされてから300年、ソウルイーターを守り続け、そして守りぬいたと私は思っています。たとえその結果が友達にその運命を委ねることになったとしても。
あとは軽く流しますね。
まずはルック、はっきり言って私は嫌い。性格が嫌い、これは3までそう思ってました。
フッチ、こまっしゃくれたガキだと思ってたけど、ブライト(だったっけ?)を失うイベントではちょっと泣けた。2で様変わりしますね。
シーナ、顔だけでパーティーメンバーにしてました。
カスミ、主人公に思いを寄せる忍。なぜか武器の割にMレンジ。
キルキス。体力あるなぁと思いました(笑)
カゲ、この人も顔だけでパーティーメンバー。カスミもお気に入りだったので、フウマと一緒に忍者攻撃させてました。
フリック、この人は絶対主人公と和解するだろうなと思ってた。まあストーリー的に絶対そうですよね。
1のもう一つの見方としては、フリックの成長過程かなと思います。まあ過程が描かれているわけではありませんが、初期の解放軍にいた時は、ただの顔のいい青年(笑)あとオデッサの前ではキンバリーに酒を注げなかったでしょうね。
色々ありましたがだんだん解放軍の主要メンバーになっていきます。ただラスボス戦で外せないのは痛かった。
ビクトール、フリックと同じくラスボスで外せないってどうよって人。
ビクトールは1より2の方が好きですね。
カイ、一回目はあんまりパーティーに入れなかったテルセオのお師匠さん。一度パーティーに入れると主人公との協力攻撃が快適過ぎて、二回目以降はボス戦以外連れ歩いていました。
スタリオン、同じくボス戦以外はその足を生かしたかったのでパーティーに入れてました。フィールドとか彼がいればサクサク。
アレン、グレンシール。美青年攻撃ってだけ(笑)
ビッキー、ジーン。まさか皆勤賞の人たちになるとはこの時点では思わず。
マッシュ、シリーズの中で一番正統派な軍師かなと思います。そして軍師で唯一戦死した方ですね。だけど印象は2のシュウに負けてしまう、ごめんなさい。
ただ、戦争さえ起きなかったら、子供相手にいつまでも平和に暮らせたのかなと思います。
アップル、この時点ではまだちょっと生意気な少女ですね。あまり好きじゃなかったのですが、この戦争で大きく成長した人物だと思います。
エスメラルダ、仲間になる代わりに宝石を要求するってどうよ。
クリン、こそどろ?確か針を武器に使ってたはず。強制的にパーティーに入ることがあって、使いたくないけど使ってた印象。
マースとかモースとか。鍛冶屋さん(笑)
レパント、アイリーン。確かアイリーンってネクロードにさらわれたんだったかな?最初の印象は年の差夫婦?でした。
ヒックス、テンガアール。この二人好き。幸せになってほしい。でもヒックスの構え方ってちょっと、て感じでした。
ペシュメルガ、あんまり印象にない。
カミーユ。女性の槍使い、Zガンダムの主人公と名前が同じなのでなんだか笑った記憶あり。
セイラ、確か洗濯のお姉さん。何かで彼女の人気が高いって読んだ。
マルコ、ポッチ稼ぎのカモ。
タイ・ホー、タイ・ホー自体にそれほど興味がなかったけど、キンバリーとセットでなら好きだった。
クレオ、パーン、テルセオの家にいた人。クレオは仲間でいる事が多かったですが、パーンはしばらく離脱するので、テオとの一騎打ち時レベルが低いまま挑んでしまってよく負けました。レベルさえ上げれば勝てると知ったのは結構後。
ソニア、テオを好きだった美女。テオのどこに惹かれたんだろう?と当時首をひねった。
マクシミリアン、サンチョ。マクシミリアンは仲間になる時の兵の数がずば抜けていた。
ローレライ、この時点では印象が薄かったけど、2と5に出ているので自然と覚えるキャラ。5が一番目立ってるかな。
ヨシュア、これも某小説のキャラと同じ名前で笑った記憶あり。でも個人的には渋くて好きなおじさま。
リュウカン、いい年なのに戦うお医者様。さすがにびっくりした(笑)
ヴァンサン、ミルイヒ、最初親戚かと思った。この時は別にそうでもなかったけど、だんだんナルシーメンバーは癖になります。
クライブ、1/8の人(笑)1では印象薄かったけど、2では印象深いです。
このままだと108人近く書きそうなのでやめときます。意外と名前が出てくるなぁ。
とにかく坊っちゃんはいまだに大好きです。また2以外でも彼が出てきてくれたらいいな。(と書いてますが、出て来てほしい半分、出て来てほしくない半分です。あまり辛い未来は見たくないので)
そうそう、曲も大好きです。EDとか一緒に口ずさんでしまいますね。
あ~ば~ん、ちゅ~ねお~♪(歌詞が読めないのでこんな感じだったと思う、分かる人はきっと分かってくれると思う)
ボーカル曲もいいです。今でもお気に入りの一つです。
ここまで書いて、どういう話なのか書いていないことに気付きました。
坊っちゃんは赤月帝国という所に住んでいて、バルバロッサという皇帝が治めています。
ですがウィンディという、前妻によく似た女性を娶ってから乱心が始まります。
それを憂えた者たちが解放軍を作り、帝国に立ち向かう、というのが筋かな?私はあんまりきちんと筋のストーリーを理解しないままプレイすることが多いので、自信ないです。
何年か前に携帯サイトに書いた文章に追記しました。
(2012.3.24)