テッカマンブレードが放送されていたのは、私が小学生の時。
何を隠そう、初めてドキッとするほどアニメのキャラがカッコイイと思ったのは後にも先にもDボゥイだけです。
元々アニメは好きなので色々見てましたが、それまでのアニメのキャラに対しての漠然と好きというのとは違う、本当に電流が走るような感じでした。
ただ残念ながら私は途中からしか見ていませんでした。パチパチとチャンネルを変えているときに、戦闘から戻ったDボゥイが扉にもたれかかり、肩で息をしている。
それがドキッとするほどかっこよかったんです。それからかじりつくようにテッカマンブレードを見ていました。
ちょっと横道にそれますが、当時小学生の授業で、クラス内でアンケートをとって集計して発表しましょう。
という国語の課題かなんかがありました。どこかの班が「好きなアニメ」でアンケートをとっていたのですが、周りが当時人気のあった「幽遊白書」や「セーラームーン」を書く中、私は迷いもなく「テッカマンブレード」を一位と書きました。
発表の時は風邪休んでしまっって、結果を見れなかったのが残念ですが、女の子でこれをもってくる人はいないだろうし、セーラームーンと幽白が圧倒的な人気だったので、このどっちかが一位だったのかなとは思います。
そして途中からしか見ていなかったので、二代目のOPとEDしか知らないのですが、その曲がとてつもなくよかった。
You Tubeなどで検索する前でも、OPの「血まみれのこの指先」の部分だけは忘れられませんでした。ちょうどDボゥイのアップと手が映ってるんですよね。
そしてED、これは放送が終わってから二十年近くフルサイズで聞くまで、EDサイズはずっと口ずさめるくらい好きでした。OPは忘れてしまっていたのですが。
では小学生の頃の話は終わって、今回DVDを買ったのでちゃんとした感想を。
小学生の頃は作画の事とか全く気にせず見ていたのですが、買う前に批評でひどいとは書いてあったので覚悟して見たのですが、確かにひどい。
大人になって見ると、OP詐欺というのがよくわかります。特に前半はひどいですね。ストーリーがいいだけに、ものすごくもったいないです。
だからといってデジタルで描き直してほしいかというとそうではないのですが。(できればセル画で描き直してほしいですけど)
特典映像の方はきれいですけどね、あとOVAも。その話はまた後にします。
ではストーリー。
人類はオービタルリングという巨大衛星基地を作りますが、そこをラダムというエイリアンに侵攻され人類は地球に押しとどめられてしまいます。
オービタルリングはラダムの前線基地となり、ラダム獣を育てるプラントとなります。また地球にもラダム樹が群生し、人々の住める土地を奪っています。
ラダム獣はとても強く、人間の武器は全く歯が立ちません。
そんなラダムに対抗できるのがDボゥイが変身するテッカマンブレードです。
また敵にもッテッカマンがおり、ブレードはラダム獣・他のテッカマンと戦います。
テッカマンダガーとオービタルリングで戦い地球へと落ちたDボゥイは、スペースナイツという外宇宙開発機構の特殊チームに助けられます。
フリーマン率いるスペースナイツには地球に唯一のスペースシャトルがあり、Dボゥイはスペースナイツの一員となり戦闘を続けます。
しかし戦いのさなか、Dボゥイはテッカマンへと変身するためのクリスタルを破損してしまいます。
スペースナイツのメカニック、レビンと本田はペガスというロボットを介してDボゥイをテッカマンブレードへと変身させることに成功し、テッカマンダガーを倒します。
だがそれでは解決されないブレードの弱点がありました。
それは30分以上戦えない事です。
30分を過ぎると暴走し破壊の悪魔と化してしまいます。
一度暴走してしまったDボゥイは変身を恐れます。
ラダムが迫る中でも戦う事に躊躇うDボゥイ。
スペースナイツのノアルはテッカマンの力を分析し作成されたソルテッカマンに乗り迎撃へ。そしてアキはDボゥイを説得します。
「あなたの30分を私に頂戴」
これにガツンとやられました。
ちょっとうろ覚えですが、Dボゥイも「俺の30分をお前にやる」と返します。
小学生のころは後半部分しか見ていなかったので、Dボゥイとアキの関係がどこまでのものが図り損ねてたのですが(というか、忘れていたのもあるのですが)、今までの戦闘を通じ徐々に心を通わせてたんですね。
振り返ってみると本当に徐々に徐々にという感じで、特にこの時点ではこれという決定的な事もなかったのですが、納得する展開なんです。
そして次にブレードを狙うテッカマンはエビルです。
本名は相羽シンヤ。Dボゥイの本名は相羽タカヤ、エビルはDボゥイの双子の弟でした。
地球を狙うラダムはDボゥイの家族や近しい人ばかりであり、またラダムに支配されていないはDボゥイだけでした。
そのためDボゥイはしばらく記憶喪失を装っていました。全ての決着を自分だけでつけるために。
エビルの他、アックス、ランス、ソードもDボゥイを狙いますが、そんな中Dボゥイの妹ミユキもテッカマンレイピアとして目覚めます。
しかしミユキはテッカマンの適合が不完全だったため、ラダムに支配されていませんでした。
ミユキはラダムの本当の基地を知らせるため、兄であるDボゥイを探し地球を彷徨います。
何とかDボゥイと再会することができたミユキですが、その体はすでに蝕まれていました。
ラダムの真の基地は月にあるとミユキから伝えられますが、連合防衛軍がラダムをせん滅するため必要もない強硬手段に出たためDボゥイはそれを止めに行き、結果として連合防衛軍は壊滅します。
一方スペースナイツへもエビル達4人のテッカマンが迫っていました。
スペースナイツを守るため、力的に普通のテッカマンに劣るミユキはそれでもテッカマンレイピアへと変身し、戦いを挑みます。
しかし敵うはずもなく、ミユキはエビル達に追い詰められます。
ミユキは兄のためその命を散らし、エビル達に一矢報いました。
しかし連合防衛軍、スペースナイツを失った地球はラダムの侵略を許してしまいます。
このあたりで半分です。
ミユキが登場するまではヒーローアクション的な展開が多いのですが、彼女の登場で一転物語が引き締まります。
登場した瞬間から不幸を背負っているかのような少女。
それでもほんの少しDボゥイやスペースナイツと関わります。
ミユキはおそらくDボゥイに兄弟愛以上の感情を抱いていると思いますが、Dボゥイとアキの仲を応援します。
Dボゥイに向かって「アキさんが好きなんでしょ」なんて言葉は、妹だからこそ言えたんじゃないでしょうか。
しかしその時間もわずか。
ミユキに死が迫ります。
その最後に震えが走りました。
こんな震えは久々です。
泣くまではいきませんでしたが、目頭が熱くなりました。
「お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん」
しつこいまでに繰り返されるセリフですが、これはミユキ役の水谷さんがすごい。全く耳触りに聞こえてくることはありません。
しかしどれほど呼んでもDボゥイは戻ってきません。
本当に「Dボゥイ、早く帰ってきて」と手に汗握りました。
しかし容赦ない最後、この厳しさがたまりません。
そしてここから五ヶ月後が後半になります。
各地でラダム獣がエネルギーを狙うため、人々は発電を控えながら暮らしています。
ラダム獣を倒す途中、Dボゥイはアキやノアル達と再会します。
何とか月へと向かう手段を考えた結果、テッカマンのクリスタルを使えば辿りつけるという結論に達し、Dボゥイは他のテッカマンのクリスタルを手に入れようとします。
しかしアックス・ランスを倒してもそのクリスタルを奪う事はできませんでした。
更にDボゥイの体もまた蝕まれ、フリーマンは体の崩壊を止めるためブレードの進化を勧めます。
しかしどうにかブレードは進化したものの、今度は崩壊が脳へと集中し、テッカマンへと変身する度に記憶が失われていきます。
それでもアキ達のサポートを受け、Dボゥイは戦う事を選びました。
婚約者であったテッカマンオメガのため、自らを投げ出すように戦うソードをノアルと同じくソルテッカマンに乗るバルザックが退けますが、Dボゥイと同じく進化を遂げたエビルがブレードの前に立ち塞がります。
最後の決着をつけた双子の兄弟。
そのシンヤの体から小型の獣が這い出します。
それこそがシンヤ達を変えた元凶、ラダムの寄生虫でした。
自分を取り戻したシンヤは、兄のタカヤに自分のクリスタルを渡します。
すでに自分がどうやってテッカマンブレードになるかも忘れるほど記憶の欠如が侵攻していたDボゥイですが、最後に残ったテッカマン。兄のケンゴであるテッカマンオメガに戦いを挑みます。
やがて全てが終わった時、車いすに乗るDボゥイとアキの姿をノアルは目にした。
ちょっと詳細が違うところがあるかもしれませんが、だいたいこんな感じです。
後半、女性陣が熱かったです。
Dボゥイと共に戦い、ブレードが進化する時間を作るため命を失ったバーナードの恋人のアンジェラ。
この人がもういい女でした。
大人な関係のアダルトな感じ。そして愛した男が信じた相手。
その相手を守るために命を散らした彼女。出番は本当に少ないのですが、震えました。
あらすじではソードの事を詳しく書いてませんが、テッカマンソードことフォンはテッカマンオメガであるケンゴの婚約者です。
回想などにも、女としての幸せが描かれていました。
wikiかどこかで、彼女の愛を狂気の愛と書いてありましたが、そうでしょうか?
私には普通の愛と感じました。
エビルを成功確率が高くない進化へとけしかけたりしますが、愛する人のために何かを犠牲にする。それがラダムとなってしまったので規模が大きくなっただけの、その程度の事だと思います。
最後の時も、自分の命を賭してもケンゴを守りたいと思うのは、ラダムでも何でもなく、ただの女の愛だと思います。
私がッテカマンブレードを覚えているのは、Dボウィの記憶が消えていったり、クリスタルを奪おうとしているあたりだったのですが、46話の「時の止まった家」を全く覚えていませんでした。
DボゥイとアキがDボゥイの家に行くのですが、デンジャラスボゥイと言われ、ラダムを倒すことに全てを向けていたDボゥイの日常生活の会話がかなり新鮮で、そしてアキがそばにいる事を望むDボゥイに結末を知ってはいましたが、恋愛面の進展ではなく不安が襲いました。
このあたり本当にシナリオがうまいと思います。
そして後半の見どころは何といってもエビルとの対決でしょう。
回想シーンで何度も入った二人の関係。
双子だからこそ競い合い、兄弟だからこそ常に身近だった。
シンヤのタカヤに対する兄弟愛、家族愛。
信頼、尊敬、憧れ、そして嫉妬、妬み、コンプレックス。
それらが入り混じった、どうしようもないほどの愛情。
ただの兄弟でもあるそれが、双子だからこそ余計にそれを感じてしまうのでしょうか。
しかも兄が弟を優先して、身を引くようなタイプならなおさら。
それらが一番強く出ていたのは特典映像の方でしょうか。
本編でも確か
愛してるよ
と言っていたと思います。
この言葉好きです。だからメインの小説はこの言葉を使いたいと思って、あんな感じになっています。
シンヤの方こそ狂気の愛ではないかと思います。
特典の方がその色合いが強かったので、本編でももっとそれを前面に出してくれてもよかったかなと思います。
シンヤはタカヤに勝つ事にこだわっていました。ラダムとなった後でもその思いはより強くなる事はあっても、失う事はありませんでした。
ラダムとなっても、ベースの人格は残っているんですよね。
それだけにDボゥイの戦いの辛さが分かります。
シンヤだけでなく、シンヤとタカヤの武道の師であったアックスや、ソードもDボゥイを仲間に引き入れようとします。
打算も入っているのでしょうが、私には人間の感情が見えます。
最後の敵であるテッカマンオメガすら、危険のある進化を避けるためエビルを閉じ込めたりしますし。
後半はいいテンポで話が進みます。特に最後の数話は怒涛のごとくです。
それはなんとなく覚えていて、それがすっごく面白くて、だから小学生のころ最初から見なかったのを後悔していました。
そして実は一話を見ていたのですが、次の週から見るのをやめた原因もはっきりしました。
放送の一回目は初代テッカマンとテッカマンブレードの解説だったんです。
申し訳ないですけど、それが面白くなかったんです。特にテッカマンは子供心にも古いなと思いましたし。
あぁ~、もう。本当にあの頃の自分を叱ってやりたい。2話からは面白いからと。
そして最後のシーン。
これが二十年間私の中から離れず、ずっとテッカマンブレードを忘れられない原因でした。
夕陽の中、車いすのDボゥイとそばにいるアキ。
アキはDボゥイに話しかけますが、Dボゥイはほほ笑むだけです。
このDボゥイの状態にショックを受けたんです。
もちろんそれまで記憶を失ったり、それこそ戦闘でボロボロになっていました。
でも主人公だから。
というのが当時の私にはありました。
元々その頃までSFが好きではなく、ハードなSF物はほとんど見た事がありませんでした。
だから話しかけても返事をしてくれない、車いすで歩けないDボゥイと共にいるアキの状況が可哀想と思ったんです。
もちろん今なら別の感想を持ちますが、当時はそう思いました。
さて、人物に行きます。
Dボゥイ。
とにかくかっこよかったという記憶がずっとありました。
最初に書きましたが、いまだにアニメでドキッとしたのはDボゥイだけです。人物を好きになるのは小説の方が多いので、アニメというジャンルで絵で魅せられて一瞬で好きになったのは、本当にDボゥイだけです。
前半を知らなかったので、もっとクールで無口だと思っていました。基本そうなのですが、前半は若干若さを感じます。
というか、小学生の頃、Dボゥイは青年だと思ってました。少年ですよね。そもそもボゥイなんですし。
そして全ての人物に言えますが、声が素晴らしかった。
申し訳ないけどどのキャラも作画を遥かに凌駕する演技でした。
だからこそもったいない。本当にもったいないと思います。
Dボゥイは最初は全てを一人で背負って戦おうとしますね。途中までそれは変わりませんでした。
家族や仲間全てがラダムにとらえられ、自分一人洗脳されることなく地球のため家族達と戦わなければならなかった運命。
最初は体が、次は記憶が蝕まれていく中、それでもラダムと戦う事だけは忘れなかった。
確か一度「戦うのは嫌なんだ」と言ったと思います。
戦う相手の事を考えれば当たり前です。でも状況がそれを許しませんでした。
暴走の恐怖があっても、アキはDボゥイを包みながらも戦場へと送り出します。
それが悪いとは思いません。Dボゥイは元々戦う決意をしていた。暴走したら死ぬ決意もしていた。
その覚悟を受け止めて、分け与える存在をアキによって得たのではないかなと思います。
アキ。
何度も書きますが私は後半しか知らなかったので、アキはただのサポート要員かと思っていたら、結構強いんですね。ちょっとびっくりしました。
OVAでテッカマンになるとは知っていたのですが、OVAまでの間に鍛えたのかと思っていました。
そしてこの段階では内面的にも強い女性だと思います。
もちろん戦場に立つ女性だという事もありますが、Dボゥイを見守るだけでなく、叱咤激励できる女性です。
オリジナル小説の「夢を見ていたくて」のヒロインの名前はこのアキからとっています。それくらい好きでした。(全くキャラは違いますが)
そして、声優さんはあの林原さんですが、今聞き返しても林原さんらしさを抑えた役ではないかと思います。らんまやリナ、セイバーや爆裂ハンターは、なんとなく林原さんらしさがあるなと思うのですが、私の中でアキはアキなんです。
うまく言えませんが、キャラ的にちょっと他と違うところがあるからかもしれませんが、綾波レイともまた違った自分を抑えた大人の女性のように聞こえました。
全く私の受けた感じですので、ご了承を。
ノアル。
よくある反発しながらも良きライバルになっていく、という人です。
熱血、とまではいきませんが、Dボゥイのため走り回ってくれる良き友人でもあるかなと思います。
これもまた松本さんが声優をされてますが、とにかく若いと思いました。
今思えば、この後数年後にアキ役の林原さんとスレイヤーズで競演されるんですよね。ガウリイとはまた別のちょっと外国の映画のような二枚目(三枚目?)の声だと思います。
フリーマン。
それほどセリフは多くないのですが、フリーマンが出るだけで場がビシッと引き締まります。
個人的にものすごくかっこいいと思います。あと射撃の腕はAクラスらしいですし。いつもは必要最低限の言葉しか交わさないのに、そういうちょっとした一般人っぽいセリフが好きでした。
あ、アキが香水を付けた時も何気なく驚いてますよね。
そして、ナレーションと次回予告がフリーマンです。
これが淡々とした感じがものすごく世界観と合っていて、思わず聞き惚れてしまいます。立場的にブライトとも似ていますね。
ですが、(初期の)ブライトにあった子供っぽいところが一切ない、本当に大人の声でした。どうやって役を決めたかは知りませんが、本当にみんなぴったりの声優さんを持ってくるなと思います。
レビン。
小学生の頃、最初見た時男か女かわかりませんでした(笑)
当時それほどオカマという存在がアニメに出てくると思ってなかったんですね。
でも好きだったのは覚えています。今見てもやっぱり好きだな~と思います。
自分の性格を好きだというのが伝わってきて、コメディ担当的なところもありますが、メカニックの腕はピカイチ。
良いキャラでした。
そして、このキャラもまた声優さんがぴったり。当時は声優さんについては全く分かりませんでしたが、中原さんなんですよね。
私としてはガンダムWのトロワか、幽白の妖狐、スパロボでちょっと聞いたダンバインのショウがイメージにあります。
見事に裏切ってくれてますよね(笑)それだけすごいという事なんですけど、本当にレビンにぴったりの声でした。
ミユキ。
ラダムにとらわれながらも支配されなかったDボゥイの妹。
ずっと「お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん」の少女ですね。上で書きましたが、お兄ちゃん連発でもイラッとこないのは、シナリオの良さとやっぱり水谷さんの熱演のおかげかなと思います。
かなり兄であるDボゥイに対して愛情を持っていますよね。
シンヤと同じく兄弟以上の愛を感じます。
物語的には数話しか出ていないのですが、最後があまりにも壮絶過ぎたため、印象としてはかなり強いキャラクターです。
話がそれますが、テッカマンに変身する時って、基本裸なんですよね。
ミユキの変身シーンってそれほど多くないのですが、いやに力が入っている気がします。
シンヤ。
上でも書きましたが、Dボゥイに対して、憎悪がまじりあった強い愛情を抱いてますよね。
双子や兄弟でなかったら、愛情はただの友情になり、競い合う事に特別のこだわりを持つ事もなかったでしょう。
Dボゥイの優しさに惹かれながらも反発し、父の期待はDボゥイにあると知った時の当たり前だという気持ちとどうしてという気持ち。
ラダムとなってそれが増幅されたのかもしれませんが、地球侵略よりもDボゥイとの戦いがシンヤには一番にあったと思います。
例えラダムとならなくても、兄とは戦った。
そうかもしれませんが、それは死をかけた戦いではなかったはずです。
決着をつけた時、ラダムとしては死しかありえなかった。
ラダムでなければ、決着をつけた後長い人生が二人を待っていた。それをどう歩めたのだろうか?
何気なく普通に生活しても、きっと狂気の愛が再びシンヤを襲ったのではないかと思います。
もちろん気持ちに決着をつけ、平穏に過ごしたかもしれません。
それでも根柢の持っていきようのない兄への愛情はずっと抱き続けて生きたのではないかと思います。
ところで、Dボゥイとは双子の上周りも見分けがつかないという設定のようですが、作画の上では全く似ていませんよね。
Dボゥイの恰好をした事がありますが、それでもやっぱり似ていませんでした。
他にもまだテッカマンがいますが、そこそこ上で書いたのでここで終わります。
次、特典映像行きます。
どの回だったかは忘れましたが、OVAまでのDボゥイとアキの関係。
ちょっとちょっとアキ、どうしちゃったのよ??っていう衝撃の映像がありました。
テッカマンブレードって、こういう路線だっけ?と思わず悩みました。
それくらいアダルトなシーンがあってびっくり。
何も反応を見せないDボゥイの上にアキが乗っかっているのですが、そんなDボゥイのそばにずっといる事で、何かアキの中で狂気が生まれたんでしょうか。
OVAまでの間にテッカマン化の試作が試されているようですが、フリーマンを銃で脅してでもアキは自分がテッカマンになる事を選びます。
そんなアキにDボゥイは怯えを見せていました。それでもOVAの間までに関係は修復したようですが。
他にはシンヤの過去や本編にはないDボゥイとの戦いなどの特典映像ががありました。
このクオリティで本編も作画してほしかった。
さてOVAのテッカッマンブレードの話に移ります。
見たことはなくても他でそこそこ情報は仕入れていたので、主人公がDボゥイではなく、ブレードに憧れる少女なのは知っていました。
本当に全くアニメシリーズとは違いますね、1~3話は。
ラダムは壊滅したわけではなく、まだラダムの侵攻は続いていました。
それに対抗するため、新生スペースナイツは、十年前の戦いの際、ラダム樹に取り込まれた素体テッカマンをテッカマン化し、戦う事を選びます。
その一人に選ばれたのが主人公のユミです。
たった3話なので、詳しい話は除きますが、ユミの成長の物語ですね。
2話ではアキが、3話ではDボゥイがテッカマンとして戦います。
OVAではDボゥイは最初の頃のようにクリスタルだけで、アキがペガスⅡを使い変身します。
とにかくアキがかなり変わりました。
スペースナイツのチーフになっている事もそうですが、より冷静沈着になっています。
そしてユミにDボゥイとの関係を聞かれた時、「私は彼を愛しているし、彼は私を受け止めてくれている」(ちょっと違うかもしれません)と聞いた時、心底良かったと思いました。
OVAではユミがDボゥイを、ユミと同じくテッカマン候補のダービットはアキに恋心を抱いています。
ダービットはアキを好きですが、アキを守るというそのためにDボゥイに強くあってほしいと言うのが一番にきているみたいですが、ユミはアキにDボゥイを奪います宣言してます。
本編を見ている私としては、Dボゥイとアキの二人の関係は譲れません。
打って変わって4~6話はシリアスになります。
主人公のユミより、ダービットが主人公になっていますね。
序盤、Dボゥイは何者かにやられてしまいます。
相手はテッカマン、それも地球人のテッカマンだと断定されます。
Dボゥイを無敵のテッカマンでいてほしいと望むダービット。
そんな彼の前に女性と見間違えるほどの青年、デッド・エンドが現れます。
やがて戦いの中、そのデッド・エンドがブレードを襲ったテッカマンだと気付きますが、ダービットはデッド・エンドと戦う事ができません。
二人とも素体テッカマンが起こした反乱を鎮圧するため反応弾が使用された「プラハの黒い9月」の生き残りでした。
反応弾を使用したのは連合軍でしたが、デッド・エンドは戦う事をやめません。
しかし、デッド・エンドは同じ「プラハの黒い9月」の生き残りのダービットになら殺されてもいいと望みます。
止めてほしい、殺してほしい、君になら
何度も書きますが、男の友情って好きなんです。
なので1~3話より4~6話の方が私は面白かったです。
ところで、OVAのアキは美人になってますが、基本テレビシリーズと変わってませんよね。
なのにDボゥイはオールバックにグラサン!
年取ったらオールバックとかいう決まりがあるんでしょうか、シャアみたいに(笑)
ただ、オールバックはまだいいです。あのグラサンはちょっと。
なんだか昭和50年前後のイメージです。(生まれてないので勝手なイメージですが)
そして結構裸のシーンが多いですよね。
変身シーンもそうですが、変身解除後も素っ裸。
Dボゥイはもちろんエビル、上にも書きましたがそこだけ別アニメのようにきれいな作画のミユキの変身シーン。
エビルがオメガに閉じ込められている時も素っ裸ですよね。
ですが、テッカマンで唯一裸の変身シーンを見た事がない人がいます。
それはテッカマンアックス!!
テッカマン一同の中で一番年上でおじさんだからでしょうか?(笑)
かなり作画を酷評してますが、それを補って余りあるストーリーの良さがあります。(かなり厳しいストーリーですが)
若干後半は作画も持ち直してます。
ストーリーだけでなくセリフ回し、何より声優陣の演技の素晴らしさ、酷評するなら作画の一点のみです。
ストーリー重視なら間違いなくおすすめする作品です。本当に大好き。
あ、マンガの方はアニメと結構違います。
(2012.7.17)